リフレイン

 

 

気が付いた時にはもう遅い
いつものことだとやり過ごして
どうせ、なんて呟いて

最終列車のひとつ前に乗り込んで

 

降り続いた雨もそろそろ止んで
アスファルトはまだ黒いままで
湿った空気の中
ポケットの携帯見て溜息ついて

 

全て揺らいで 揺らいで
夜の静寂 - しじま - に想って
君でもない 君でもない
本当に逢いたいのは
誰かにすがって 見つめて
手を取り合って 重ねて
君しかいないと 解って
外はもう 白み始めた


傷ついたフリをするのに慣れて
本当の自分は見えぬままで
それでいいのだろうか
あぁ 君よ

 

触れて 触れないで もっと惑わせて

 

全て揺らいで 揺らいで
朝焼けの霜に想って
君しかいない いや 君がいい
今すぐに逢いたいから
全て見透かしたような眼で
僕を連れ去ってくれればいいのになぁ
外はもう朝陽が射している